添付資料 A:独立機関による検査要約       

卵殻のバクテリアに対する紫外線照射の効果

N.M.Bolder
Institute for Animal Science and Health, ID-Lelystad
PO BOX 65, 8200 AB Lelystad,
The Netherlands
www.id.wageningen-ur.nl

ID-Lelystad (Institute for Animal Science and Health:動物科学・健康研究所) は、将来に目を向けながら、獣医学、畜産学、生物医学に関する研究を戦略および応用の両面から行っています。当研究所の研究、勧告、高品質の獣医学ワクチンや診断テストにより、ID-Lelystad は、農場および愛玩動物の健康と幸福の増進に貢献し、動物の病気と戦い、動物製品の安全性を確保しています。 

同研究所の研究グループは、以下の4つに分かれています。 
1. 動物科学
2. 伝染病と食物連鎖
3. ID TNO 動物栄養
4. オランダ漁業研究所(Netherlands Institute for Fisheries Research)

卵殻のバクテリアに対する紫外線照射の効果

MOBA インフィードコンベアの動作速度を変化させ、卵殻上のバクテリアに紫外線を照射して得られる殺菌効果 (波長 253.7 nm のUV-C) についてテストを行いました。 鶏卵はローラー上で搬送され、すべての鶏卵表面を同一条件で処理しました。最初のテストでは、ワクチン接種をしていない鶏卵に、コンベアベルトの速度を最大(各列10,000 鶏卵/時間)および最小(各列2,500 鶏卵/時間)にし、露出時間をそれぞれ4.7 s と 18.5 s にしました。

2回目のテストの前に鶏卵には大腸菌バクテリアの培養ワクチンを与え、コンベアローラーを汚染させるためコンベアを通過させました。鶏卵上に 大腸菌バクテリアが存在し、処理時に鶏卵が割れた場合、その環境を汚染します。大腸菌の一つであるサルモネラ菌は、サルモネラ菌によって異なります。ワクチンを与えた鶏卵に紫外線を照射した後、各テストで使用した5個の鶏卵を無菌洗浄液で洗浄し、cfu値(コロニー形成ユニット)を実施しました。
さらに紫外線を追加照射後、個々のローラーについてバクテリアの存在を確認しました。その結果、汚れのない鶏卵に紫外線処理を行った場合、卵殻の総生存数の大幅な減少は見られませんでしたが、ワクチンを与えた鶏卵の処理後、インフィードコンベアベルトの最大速度、最小速度の両方についてcfu 値は大幅に(P<0.01)削減されました。紫外線照射装置を3〜8回通過した後、ローラー表面から大腸菌バクテリアは直接検出されませんでしたが、サンプル数増加の後、微量のcfu の値が検出されました。

結論
" 卵殻の通常の微小植物類に紫外線を照射した場合の致死効果は小規模である。
" 現実的な条件下においては、紫外線照射による損傷鶏卵の表面汚染の致死効果は大きい。
" ローラーの汚染は制御可能である。