オートクリーン                   

ローラーコンベアのローラーを自動的に洗浄するシステムで、同一装置で以下の 2 通りの操作ができます。
1. 操作 I:
生産終了後、自動的にローラーと回転ブラシ(A)を洗浄します。ローラー上での細菌繁殖を防止することが本操作の目的です。

2. 操作 II:
機械の運転中にクリーニングを実行します。回転ブラシでローラーをクリーニングすると同時に、回転ブラシは、一定時間毎に温水で洗浄され、ブラシから汚物や細菌が撒き散らされないようにすることができます。

概要図


ローラーは、戻り側の始めのところで回転ブラシ(A)に接触して進行します。回転ブラシは、ローラーと接触する位置(上部位置)、またはブラシをクリーニングする位置(下部位置)に自動的に移動します。ノズル(B)は、ブラシに洗浄液を直接スプレーし、また、操作Iの動作ではローラーに洗浄液を間接的に供給します。

操作方法

生産終了後のクリーニングと消毒作業

1.機械に卵がないことを確認し、ユーザー PCで機械を最低速度で運転します。ここで、自動クリーンユニットの制御盤に動作開始(スタート)コマンドが送信され、ブラシはローラーの方向に上向きに移動します。洗浄液タンクが約2 分間、55 ℃まで加熱されます。加熱後、1 % の消毒液を含む温水をブラシとローラーに吹きかけます。洗浄液の消費量は、6 列給卵の機械(OMNIA 85、125、170)で1.75リットル/分、12 列給卵の機械で(OMNIA 250、330)で3.2リットル/分です。この工程では、ローラーコンベアを3回完全に回転させます。

2.次に洗浄液を噴霧せず、15 分間回転してローラーの消毒を行ないます。この後、装置は次のクリーニングサイクルを実行し、きれいな水でブラシとローラーのリンスを行ないます。

3.最後の作業に入ります。液体の噴霧は行なわず、ブラシを上部位置にして、ローラーから流れ落ちる液体を拭き取り、早く乾燥するように働きます。

機械の運転中のクリーニング

1. 回転ブラシは、通常のローラークリーニングブラシとして動作し、ローラーから機械系の汚れやゴミを取り除きます。機械的には理想的なシステムですが、特に任意の操作を実行した後でブラシに汚れが堆積すると、一つのローラーから次のローラーへバクテリアを撒き散らす恐れがあります。従って、オペレータの設定により時折(例:一時間に一回)「ブラシクリーニング」のコマンドを出すことができます。このコマンドが与えられと、ブラシはローラーから離れて、下部位置に移動します。

2. 次に、ブラシのクリーニングおよび1 %の消毒液を含む 55 ℃の洗浄液による消毒が行なわれます。洗浄液の消費量は、6 列装置(OMNIA 85、125、170)で1.75 リットル/分、12 列装置(OMNIA 250、330)で3.2 リットル/分です。この工程には 3 分かかります。(また、洗浄水のみでリンスを行なうこともできます。)

3. 上記工程が終了したら、消毒液の入ったの洗浄液をブラシから取り除き、5 分間システムを回転して、ブラシを乾燥させます。

4. 最後にブラシを上部位置に移動し、通常のローラークリーニング動作を再開します。

*) モバ社が推奨する消毒液は、SUMABAC D 10です。この消毒液は、11398Nの規定に従い食品を扱う物質のクリーニング溶液として承認されています。使用後は、約10分間消毒を行ないます。この洗浄液は無害で、調理用具、キッチン等のクリーニングに使用されます。規定によっては、きれいな水でリンスを行なう必要があります(本システムで実施)。この消毒液は5リットル缶で供給されますが、最初に使用する一缶は装置に同梱されます。

仕 様

6列給卵 12列給卵
洗浄液供給ノズル(B)

1.75 リットル/分

3.2 リットル/分

消費電力 7KVA 11KVA
洗浄水供給ホース直径(25m)

12.5mm
排水ホース直径(5m)

25mm
配水設備がない場合、100リットルの可動式排水タンク(オプション)を使用可能。