効果的な高速クリーニングを可能にする新製品     


モバ社は、工業用洗浄技術の専門家の協力を得て、トロリー上に回転ラックを搭載した工業用洗浄システムを開発しました。洗浄する部品は、OMNIA-XF選卵機から簡単に取外すことができ、パッキングレーン毎にラックに置かれます。このラックはトロリーに載って洗浄装置まで運ばれ、数分間で洗浄と殺菌処理が完了します。4個のラックで構成されたセット一式で、2パッキングレーンに対応できます。

まず、すべてのパッキングレーンの部品を毎回、洗浄するやり方があります。14本のパッキングレーンを想定すれば、1時間程度ですべての部品の洗浄と殺菌が完了します。

さらに、2本のパッキングレーンの部品のうち一つまたは二つの部品を洗浄するばかりでなく、日常的に格外卵を置く部品のみを洗浄するだけで十分な場合もあります。代替部品を毎日洗浄すれば、一週間以内にはすべての部品を一度は洗浄/殺菌処理することになります。この方法は、汚れが付着しにくいプラスチック製部品の採用と共に、非常に現実的な解決方法であり、一日15分程度で事足ります。また、生産中に部品のクリーニングを行えるため、夕方には洗浄済み部品が使用できるようになります。洗浄頻度を少なくしても、クリーニングシステムは2年以内には投資に値する利益が得られます。

選卵プロセス全体の中で、レシーバおよびパッキングシステムは重要な役割を担っており、汚染防止の点から最も複雑で最も重要な部品と見なされます。従って、OMNIA-XF選卵機は、食品安全性の点で画期的な第一歩を踏み出したと言えるでしょう。

洗浄プロセス

洗浄プロセスは、選卵機とは別の工業用洗浄システム(オプション)で行います。まず(部分的に)乾燥した卵液を比較的低温で柔らかくし、薄くなった汚れを洗い流します。さらに、洗浄液に消毒液を加えて、殺菌処理も行います。

最後に、アフタリンスクリーンウォータシステムにより部品に高温のリンス液を吹きかけます。これにより、残留化学物質の効果的な除去と殺菌処理がバランス良く行われ、高速の乾燥プロセスを経てプラスチック製部品の洗浄/殺菌処理が完了します。洗浄済み部品は注意深く取り扱われます。

汚れの程度に応じて、3つの洗浄プログラムが用意されています。


パーツウオッシャーの仕様

消費電力         11 kW
電源            3相 200 V
水供給           10〜80 ℃ 3/4"
水消費量         4.5 〜 13.5 リットル/洗浄サイクル
ノイズレベル       70 dB
使用洗剤         P3-TR special (Ecolab、次亜塩素酸塩ナトリウム 活性Cl)/ 1 % 溶液
消泡剤           Componenta-FG (Ecolab、Silicon E99) / 0.02 % 溶液